生まれ変わっても、またマジシャンになりたい(後編)

生まれ変わっても、またマジシャンになりたい(後編)
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< STORY WithMAGIC インタビュー企画 Vol.2 >

マジシャン 心(後編)

前編ではマジックとの出会いやマジックキャッスルへの出演などをお話しいただきました。
後編では、気になるマジック業界の未来についてもお伺いします!

マジシャンにとって日本ほど恵まれている国はない

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アメリカでのマジック経験もある心さんにお伺いしたいのですが、日本と海外とのマジックシーンにはどのような違いがありますか?

「世界中のマジシャン達が口を揃えて言うのは「日本ほどマジックに恵まれている国はない」ってことです。アメリカは誕生日会にマジシャンを呼ぶっていう文化で、身近な存在なだけあってマジシャンの数が多い。よって日本だとトップクラスになれるマジシャンでも、アメリカでは数が多いのでギャラがとにかく安いです。

またヨーロッパでは、マジシャンはレストランでチップ営業するしかないです。3年に1度開催されるFISMっていうマジックの大会で、最近の優勝者に韓国人が多いんですけど、世界チャンピオンなのに韓国ではマジシャンとして働く所がないので、結局アメリカに行くしかない。

比べて日本だとストリートでも1日数万円稼げます。3万円×20日で60万円ですよ。そもそもマジックバーは世界で日本にしかない。ビッグになるにはラスベガスに行くべきだけど、マジックで生活したければ日本でやっていくのが一番ですね。」

マジシャンになって良かったと思うのはどんな瞬間ですか?

「マジックって、僕がやったことに対してお客さまのリアクションがすぐ返ってくるんです。

喜んでいる顔を直に見られるのは、とっても幸せなことですね。
自分に合っていると思うし、もし生まれ変わっても、またマジックの仕事をしたいです。」

接客中

―YouTubeなどで簡単にマジックのタネを知れてしまう現状についてどう思いますか?

「タネ明かしされているものは、僕たちプロのマジシャンに影響しないようなスタンダードなトランプマジックが多いので、実際の所は困っている人はいないんですよ。僕がやってるマジックとも全くかぶらないですし。困ってはないけど倫理上の問題として騒がれていますね。」

―WithMAGICのオンラインマジックバーについて感想をお聞かせください。

コミュニケーションが一方通行じゃないのは良いですね。会話のやり取りは、普段お店でやっているものとほぼ変わらない中でマジックをできました。

でも、お客さまに触れられないことは残念です。お客さまの手に物を乗せてそれを変化させるとか、消えたカードがお客さまのポケットから出てくるといったマジックはできません。

オンラインでやるネタは相当変えましたね。おかげでオンライン向けの新しいマジックを何個か思いつくことができました。」

マジシャンがAIやロボットに取って代わられることは無いと思う

テクノロジーの進化により魔法のようなことが当たり前となる未来では、マジシャンが必要とされなくなるという意見もありますが、どう思われますか?

「例えばマラソンだと42.195キロを走る記録で「30秒縮められた、凄い!」って騒ぐことがありますけど、当然ながらバイクや車で走った方が速いじゃないですか。でも人間の可能性を感じるから感動するんです。

ロボットが瞬時にトランプのカードを記憶しても、それを不思議だと思いますか?人間のマジシャンが53枚のカードを10秒で記憶するから不思議なんですよ。将来、AIやロボットに取って代わられる職業について諸説あるようですけど、マジックだけは人間以外がしても感動しないので取って代わられることはありえないと思います。」

今後、挑戦されたいことや夢はありますか?

「マジックのお店を出すことが夢でした。今は、お店を続けていくことが僕の夢であり目標。アーティストの方が『売れることよりも売れ続けることが大変』とよく言われますけど、その通りだと思います。頑張らないと持続はできません。常に時代に合ったマジックを考えて対応していって、それで60歳過ぎまではマジックをやり続けたいなと思います。」

今回も素敵なお話を聞かせてくださった心さんのマジックは オンラインでも体験できます!

協力
新宿歌舞伎町 マジックバー CUORE(クオーレ) https://withmagic.com/?mode=f3

この記事のライター

金子夕生(かねこゆうみ):コピーライター

大阪にある広告制作会社㈱アドミレーションセンター所属。
趣味はお酒とお化け屋敷。

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